3・銘苅家(めかるけ)
伊是名島の銘苅家(めかるけ)は、琉球王朝第二尚氏王統の始祖である尚円王の叔父、真三良(まさんら)を初代とする家系です。代々、伊是名島の総地頭職(そうじとうしき)、つまり村長のような役割を務めた名家として知られています。
銘苅家の歴史
尚円王との繋がり: 銘苅家の初代・真三良は、尚円王の功績を支え、その信任も厚かったとされています。尚円王が王位に就いた後も、銘苅家は特別な地位を保ち続けました。
伊是名の地頭職: 銘苅家は代々、伊是名島の地頭職を務め、島の政治・経済に大きな影響力を持っていました。
首里王府との関係: 地頭職として、首里王府との繋がりも深く、様々な儀式や祭祀を執り行っていました。王府から多くの拝領品も賜っており、その一部は現在も伊是名村に寄贈・保管されています。
銘苅家住宅: 現在、伊是名村に残る銘苅家住宅は、1906年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。赤瓦葺きの屋敷は、当時の琉球士族の住居の特徴をよく残しており、格式高い佇まいを見せています。内部には、ヒンプン(屏風のような仕切り)や離れなど、伝統的な琉球建築の要素を見ることができます。
銘苅家住宅について
場所: 沖縄県島尻郡伊是名村伊是名902
アクセス: 仲田港から車で約5分
見学: 9:00~17:00、年中無休、無料
特徴: 赤瓦葺きの母屋、ヒンプン、屋根付き門、石垣など、琉球士族の屋敷の特徴が残る美しい建築です。
銘苅家の墓所について
那覇市銘苅には、銘苅墓跡群(めかるはかあとぐん)という国の史跡があり、その中に伊是名殿内(いぜなどぅんち)の墓が含まれています。この墓は、伊是名・伊平屋両島の総地頭を務めた伊是名家の墓であり、県内最大級の亀甲墓として知られています。18世紀代の築造と考えられ、その規模と精巧な造りは、銘苅家の格式の高さを物語っています。
伊是名島を訪れた際には、銘苅家住宅と合わせて、那覇市にある銘苅家の墓所にも足を運んでみるのも、歴史を深く理解する上で良い機会となるでしょう。
(本記事の一部はAIを活用して作成しています。)